ロンドンの地下鉄網は、東京並みに路線が多く複雑だ。
多くの人が行きかう階段や通路では、たくさんのミュージシャンが演奏を披露していました。スティービー・ワンダーをアコギで弾き語りしたり、カラオケ音源に合わせてエレキギターで早弾きしたり。
彼らはバスカー(Busker)という、ロンドン地下鉄のライセンスを得て演奏している路上ミュージシャンなのだ。
日本人で初めてライセンスを習得した方の動画がありました。駅の風景とともにお楽しみください。
彼の名は土門秀明。元「バブルガム・ブラザーズ」のバックバンド・ギタリストだったそうです。
■地下鉄のギタリスト―Busking in London(土門秀明:著)
2005年4月から11月の、8ヶ月間のメルマガを書籍化したのも。文章も簡潔で分かりやすく、オススメです。
演奏者側から見た、聴衆や仲間との関わりや演奏風景など知ることができて面白い。読んでいる途中でゾクゾクとするような、心にしみるエピソードもある。
一方通行の記録ではなく「心」が感じられ、音楽への熱い思いも伝わってきた。その奥深さに何度もページをめくる手を止め読み返すことがあった。
バスカーを専業にしてチップで生計を立てているので、毎回の演奏が真剣勝負。毎日の記事の最後にチップの金額も記録されています。
いい本に出会いました。