先月に夜なべをしてエフェクトボードを組んだけど、早速の機材入れ替えることになってしまいました…。
事の発端は、昨年の秋に発売されたVivid Focus。僕のギターに装着してあるピックアップSKYSONIC(スカイソニック) に合わせて開発されたプリアンプです。
プリアンプの聴き比べ
左)L.R.Baggs のSession Acoustic DI
右)PAS のVivid Focus
L.R.Baggsの【Session Acoustic DI】
L.R.Baggs は世界的に有名なピックアップのメーカーで、プロにも多くのユーザーがいます。
僕自身、過去にこのメーカーのプリアンプはPara Acoustic D.I.やMix Proなどを使ってきた。そして昨年6月には新しいプリアンプ、Session Acoustic DIが発売されたので即購入しました。操作系は見やすくて、洗練されたデザインです。
PASの【Vivid Focus】
一方のVivid FocusはSKYSONICのピックアップに最適化して開発されたもの。熊本県で、設計から組み立てまで一人の職人さんが全て行っているようだ。
見た目はお世辞にもお洒落とは言いづらいけど、その内容は気になる存在です。
購入するべきか?
世界的な大メーカーと家内制手工業という正反対な感じの2つのプリアンプ。スカイソニック向きというのは魅力的だけど、すでにSession Acoustic DIを持っているから…プリアンプが2台あってもなぁ…しかも結構な値段だし…。
名古屋では試奏したくても置いている楽器店はなく、むしろ名古屋には持ってる人すらいないかも知れない。Youtubeの動画を観たけど、やはり実際に試してみないと分からないし…と悩むこと数ヶ月。
やっぱり購入しましたよ!
かなり躊躇していたけど、迷っていても仕方がないから。『生徒さんたちにも、どちらが良いかと説明してあげたいし…』って、いつもながらの言い訳をしながら購入!人柱体質デス。
さっそく弾いてみたら、Session Acoustic DIとVivid Focusで出てくる音が全く違うから驚いた。プリアンプで音がここまで変わるとは、正直思っていませんでした。なんでも実験してみるもんだ。
もともとSKYSONICのピックアップは良い音だけど、Vivid Focusを通すと明らかに音が滑らかになり、音像がクッキリとした。タッピング・ハーモニクスなどの高音もヌケがよくて気持ちいい。SKYSONICとVivid Focusは最初からセットにしておいて欲しいくらい、感動的で迫力のある音だった。
一方のSession Acoustic DIでも音色は変化するけど、Vivid Focusと比べてしまうと『無くてもいいんじゃないか?』というくらいの僅かな変化だった…残念。L.R.Baggs のピックアップで試せば違う結果になったかも知れないけど、機材が無いので評価できません。ゴメンナサイ。
Vivid Focusのススメ
Vivid Focusを製作しているPASの職人さんは、熊本地震でかなりの被害を受けたよう。良い製品を作り続けられるように、ぜひ応援していきたい。手間暇をかけて、良い製品を作ってもらえるのはありがたいことです。
スカイソニックのユーザーは必携だし、エレアコや他のピックアップにも価格以上の効果があると思います。興味のある生徒さんは僕の機材を試奏できるので、レッスンのときにお尋ねください。