クラシックギター教室

【Rodgers】ロジャース糸巻きのローラーを交換しました!

2022年11月21日

ギターを弾いていると頻繁にチューニングをするけど、最近、糸巻きからキシキシと雑音がするようになってしまった。軋み音が気になります。

糸巻きは耐久性があるとはいえ、長年の使用で消耗したりコンディションが悪くなったりします。他のメーカーの糸巻きなら全交換するんだけど、ロジャースは……ねぇ。

湿度が高いとき、ペグのローラーの先端とギターの木部が擦れてるみたいなので、この機会に新型のベアリング付きローラーに交換することにしました。

糸巻きのパーツ交換

『糸巻きって何?』って聞かれそうだけど、ギターのヘッドに付いてる、弦を巻くための部品のこと。ロジャースの回し心地は世界最高峰!シャフトと歯車の精度が高くてスムーズだ。

しかも真鍮のプレートに彫金されていて工芸的にも優れているから、チューニングの時にチラッと見えると、ついニヤッとしてしまう。好きすぎかな?

ロジャースの糸巻き

クラシックギターでは『糸巻き』って言うけど、アコースティックギターやエレキギターだと『ペグ』と呼ぶのが一般的です。

日本の有名メーカーGOTOH(後藤 / ゴトー)では『マシーン ヘッド』、海外では『Tuning Machines』『Guitar Tuners』と言ったり。ああ、名前が多くてややこしい。

糸巻き本体を外す

このクラシックギターは2007年に名古屋の製作家、加納木魂さんに製作してもらった大切なもの。僕を鍛えたり助けたりしてくれる、愛用のギターです。

糸巻きを外したギター

糸巻きは、弦を外してから木ネジを緩めれば簡単に取り外すことができます。

分解掃除

ロジャース糸巻の本体は真鍮(ブラス)製なので裏側に十円玉にできるような青サビが発生していたし、油汚れも付いていました。

Rodgers ペグの分解掃除

せっかくの機会なので分解掃除を。汚れをきれいに落として、回転部分にはグリスを付けて…こういう作業は楽しい!軽く磨くだけで新品のようにピカピカになったよ。

ローラーの交換

さて、本題のローラーの交換作業に入ります。新旧のローラーは互換性があるけど仕様が違います。ローラーの先端に注目です!

取り外した古いローラー
rodgers ローラー(旧)
ベアリング付きの新しいローラー
rodgers ローラー(新)

新型ローラーの先端には、回転がスムーズになるようベアリングが装着されています。

ロジャースのベアリング付きローラー

交換作業は完了!

本体はピカピカになったし、ローラーの回転がもの凄くスムーズで、もう軋み音はしません。

チューニングが快適になったから、また楽しく弾けます!

ロジャース糸巻
  • この記事を書いた人
アズール・ギター教室 代表

山口 直樹

アズール・ギター教室 代表

名古屋生まれの名古屋育ち。

1995年に「ギターの楽しさを多くの方に知ってもらいたい」と、4年間務めた一般企業を退職してアズール・ギター教室を設立。現在も名古屋市と知多市の5ヶ所の教室を運営中。

ギターを弾くことやレッスンが大好きで、楽器や関連グッズの探索はカレーと同じくらい大好物!