定年退職されている60代の生徒さんが、新しいギターを携えて鳴海教室(名古屋市緑区)にレッスンにやってきました。
60代の生徒さんのこと
会社勤めの時から10年以上通われているギター好きの生徒さん。老人ホームなどでの演奏活動も精力的にされています。
新婚旅行でスペインに
このギターの入手には、29年前の新婚旅行でスペインに行かれたときの思い出が関わっています。
クラシックギターの名曲で有名なアルハンブラ宮殿のあるグラナダで迷ってしまい、道を尋ねるために偶然入った店がアントニオ・マリンのギター工房だったそうです。奇跡的な偶然!
余談
アントニオ・マリンといえば大変著名なギター製作家で、僕は1996年製を使用していた時期があります。初めての海外製クラシックギターは明るくてカラッとした音色で、スペインらしい(行ったことないけど…)雰囲気で大変気に入っていました。
そして2年前。再びご夫婦でスペイン旅行に出かけた際に、アントニオ・マリンの工房を訪ねて再会を果たされました。同じ工房で働く甥のホセ・マリンやお弟子さんにも会ったそう。
思い出とギター
今回入手されたギターはホセ・マリン・プラスエロの製作したもの。
1960年生まれでアントニオ・マリンに14歳で弟子入りし、10年の修業の後に自己名義のギターを製作し始め、現在もアントニオ・マリンと同じ工房で製作を続けています。
軽いタッチでも良く音が出るし左手が押さえ易いとのこと。ギターはただ単に【モノ】というだけではなく、その背景や思いも大切ですね。
到着したばかりのピカピカ新品ギターを少し弾かせていただきました。
- 表面板:松
- 裏横板:アマゾンローズウッド
明るくてカラッとした音は師匠譲りか。まだ新品なので音が出にくい部分はあったけど、こなれてくれば軽やかな良い音を出してくれそうな予感。やっぱり「スペインの音」は素敵だ。
バッハのレッスン
お気に入りのギターを入手され、ギターを弾くのがますます楽しくなったよう。僕も嬉しいです。
ちょうど今はバッハをレッスン中。次はスペインの曲にしようかな?