さて、美味しい昼食をとったお店から「陶彫のある商店街」を歩くこと16分、「INAXライブミュージアム」に移動しました。
INAXライブミュージアム
ここは、トイレやタイルなどの製造で有名なINAX(現在はLIXILに統合)が開設する文化施設です。
「窯のある広場・資料館」「世界のタイル博物館」「建築陶器のはじまり館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「やきもの工房」の6館からなり、土とやきものの歴史や文化を知ったり体験できる参加型の施設。さすが陶器の街だね。
窯のある広場・資料館
きれいに整備されたレンガの小径の坂を登りっていくと、総合受付のある建物に到着。
大正時代に建造された土管工場の大きな窯と建屋、そして煙突はなかなかの存在感だ。
受付で入場料700円を払ったら、なぜかミネラルウォーターをいただけた。
昼食のカレーの辛さと歩いたこともあって、喉が渇いていたから大助かりだった。
大正から昭和40年代にかけて隆盛した常滑の土管産業の様子や、製造した機械や窯が見られました。
世界のタイル博物館
さて、今回の目的のひとつ「世界のタイル博物館」へ。紀元前から近代まで、世界の装飾タイル7000点以上を収蔵しています。
スペインのタイルを展示したコーナーには、アルハンブラ宮殿についても記されていました。いつか行ってみたい場所です。
クラシックギターの名曲「アルハンブラの思い出」を聴いたことがありますか?
オランダ、イギリス、メキシコ、日本など、多くの国のタイルを展示されていました。
印象としては作りやデザインが、温かい国のものはおおらか、寒い国のものは緻密な感じかな。
時には立ち止まって1枚のタイルをじっと見つめてしまう、なんて事もあったり。それぞれに特色があって面白かった。
イスラームのタイル張りドーム天井
12種類の形と7色のモザイクタイルを組み合わせて、この複雑な幾何学を作り出しているんだって。
天井を見上げながら感心するばかりだ。
でも、この後に見た「古便器コレクション」では何だか気分が…。
最後はミュージアムショップを覗いたり、レストランで珈琲を飲んで落ち着いた気分になれました。
やきもの散歩道
そのまま「やきもの散歩道」へ。
「INAXライブミュージアム」から移動すると、散歩道のちょうど中間地点の登窯からスタートします。
1887年(明治20年)頃に築かれた窯で、1974年(昭和49年)まで使用され、日本で現存する登窯としては最大級。8つの焼成窯、高さの異なる10本の煙突が特徴です。
国の重要有形民俗文化財に指定されているんだって。
土管坂には行けず…
順路の後半に進んだから、やきもの散歩道ではいちばんの写真スポット「土管坂」は見られず残念。前半にあるから。
なので、この写真でご勘弁を。
見守り猫 とこにゃん
帰り際に、高さ3.8m、幅6.3mもある巨大な招き猫にご挨拶。生徒さんが増えますように(笑)
このまま「とこなめ招き猫通り」の坂を下って、常滑駅から帰宅しました。