『もっとたくさんの良いギターを弾いてみたい』と思っても、ルシアー(個人製作家)のものや、ヴィンテージのアコースティックギターを豊富に揃えている楽器店は名古屋にはありません。
大阪でギター探索を
というわけで、ギター探索に大阪へGoです!名古屋駅で新幹線を待っていると、修学旅行のような気分でワクワクします。
1年ほど前に三木楽器 梅田店を訪れた時は、梅田駅から徒歩3分ほどの道のりを迷ってしまい、到着するのに30分もかかってしまったけど、今回は開店時間の11時を少し過ぎたあたりに無事到着しました。何の自慢にもならないけどね…。
試奏させてもらった個人製作家のギターはこちらです。
M.Shiozaki(塩崎雅亮)
ヴィンテージ・マーティンの研究家としても有名な、塩崎雅亮が製作した1938年製 Martin D45のレプリカ。
石田先生が所有される同じ機種は、6畳の部屋でストロークすると部屋中がギターの音で埋まる感じだった。きらびやかな30年代のMartinの音が再現されていて音量も凄い…といっても、30年代のMartin D45を弾いたことはないけど。まあ、イメージということで。
でも、この個体はまだ完成して1ヶ月だったからか音がまだ穏やか。同じ製作家の同じ品番のギターでも、1本いっぽん違うから弾いていて面白いです。
Ervin Somogyi(アーヴィン・ソモギ)
世界最高峰のアコギ製作家Ervin Somogyi(アーヴィン・ソモギ)、2001年の作品。
ソモギは世界でもトップクラスのアコースティックギター製作家で、僕の憧れのギターです。
15年落ちの中古だけど傷が見当たらない。お店の方によると、『貴重なギターなので、オーナーになっても恐れ多くて弾けない』らしい(笑)
アコースティックギターは14フレットジョイントが標準だけど、これはクラシックギターと同じ12フレットジョイント。その効果か、響き方や音色も優しくて音が太く、クラシックギター寄りの美しく澄んだ音で指弾きには最高です。
繊細な作りなので、ストロークやボディーヒットは怖くてできないけどね。
裏横板は美しいキルテッドマホガニー。木目フェチなので何度も見つめてしまった。ウットリ。
Raymond Kraut(レイモンド・クラウト)
アーヴィン・ソモギ氏の弟子として知られるRaymond Kraut(レイモンド・クラウト)の新作。
表面板に施されたデザインワークが個性的です。弟子と言っても自分の個性を織り込んでいて、似て非なるギターになっていました。若手の製作家がどんどん出てくるのは嬉しいことです。
まとめ
今回は、素敵なギターを2時間ほど弾かせていただきました。
親切な店員さんに製作家のエピソード、ギターの調整についてなど詳しく教えていただき、たいへん勉強になりました。丁寧な応対をありがとうございました。