以前に鳴海教室(名古屋市緑区)に通われていた元生徒さんから、久しぶりに連絡がありました。
糸巻きの故障
『弦を交換しようと思ったらペグ(糸巻き)の部品が割れていたので、弦が張れなくて困っている』とのこと。
クラシックギターの糸巻きは弦を巻くローラーが樹脂製なので、経年変化で劣化して脆くなって割れることがあるんです。
このギターは、レッスンに通われているときに買い替えられたものだ。1999年製なので17年前!僕がギター教室を始めたのが1995年なので、本当に初期の頃の生徒さんです。
ギターの状態をチェック
ツマミを回してみたらギアのかみ合わせがガタガタ。しかも、曲がっている軸もあったから、修理するよりも新しい部品に交換した方がいい状態だ。
生徒さんたちの中には『ギターは弦交換だけすれば、あとはメンテナンスフリー』だと思っている方が多いけど、ギターは気候や経年で変化するし、消耗する部品もある。
弾きやすい状態を維持するには、適時メンテナンスをする必要があるんですよ!
糸巻き交換の作業工程
通常ならプロのリペアマンにお任せするんだけど、お急ぎのようだったので、今回はご本人の了解を取って僕が交換作業をすることにしました。
古い糸巻きを取り外してキレイにお掃除。こういう時じゃないと拭きにくい部分もあるので入念に作業します。
【奥】古い部品:ギアがガタガタだし、右の軸は曲がっています。
【手前】新しい部品:ゴールドでキラキラ!
古いネジ穴は爪楊枝を細く加工して埋めるのがポイント!
新しい弦を張って取り付け作業完了。
ギアの回転はスムーズでだし、キラキラしてギターがワンランク上のものに見える!キレイになって嬉しい。
まとめ
この元生徒さんは、マンドリンと合奏をして楽しんでいるとのこと。教室にいらっしゃらなくなった後も、ギターを楽しんでいると聞くと嬉しくなります。
交換作業のお礼に福田進一のバッハのCDを頂きました。サイン入りだ!
これからもギターを楽しんでくださいね。