入会したばかりの生徒さんが持ってくるピカピカ新品ギターも、数ヶ月すると弦交換が必要になります。
弦交換のレッスン
先日、4ヶ月前から鳴海教室(名古屋市緑区)に来ている中学生の生徒さんのギターが弦交換のタイミングになったので、一緒に交換作業をして手順をレッスンすることにしました。
でも作業を始めたら、何だか上手くいかない。弦を止めているピンが、いつもの道具を使ってもナカナカ抜けないんです。
ギターのピンを抜く便利グッズ
僕が使っている道具はこちら。ピンに引っ掛けて垂直に引っ張るから力が入りやすく、ギター本体に接触しないからギターを傷つけずに上手く抜けます。
栓抜き付きなのが不思議だったけど、そのおかげで強度が上がり引っ張り易くなっています。
弦交換の続き
四苦八苦しながら、何とか工夫してピンを6本とも抜いたら驚いた。
『なんじゃ こりゃぁあ!!!』って、思わず松田優作になりそうになったよ。
穴の処理がお粗末で木屑が残っていますね。こんな状態のギターは最近ナカナカ見ないぞ。
興味津々でギターの中を撮ってみると、やはりギザギザだ。あとひと手間かければすむことなのに残念。木材や人件費が上がっているのは分かるけど…。
しかも表面板の裏に貼ってあるブレーシングも雑だし、表面板の鳴りを考えてあるようにとても思えない。
あれっ?画像を見て気づいたけど、Xブレーシングの交差しているところ(右上)に変な木が貼ってある。謎だ。
弦の取り付けは問題なくできたけど、ギター好きとしては悲しい気分になりました。
左手も大変だ
レッスン中に生徒さんがコードを押さえにくそうにしているので試しに弾かせてもらったら、ナットが高すぎて左指が押さえ辛い。コードが上手く押さえられず音がキレイに出ないのは、ギター本体にも問題があったよう。
このままでは上達に支障があるから、生徒さんのお母さんに調整を依頼するようにお伝えしました。
でも、楽器店が最初から調整して渡してくれていれば練習も上手くいくのにってモヤモヤした気分…。
まとめ
楽器店で『初心者用のギター』と表示するなら、左指が押さえやすくて弾きやすいギターであれば良いんだけど。
楽器店もそのようなギターを販売すれば、挫折する人が減って発展すると思うし。
そんな事を言っていても仕方ないか。
ギターを買う生徒さんは、弾きにくいものを買ってしまわないようお気を付けください。