ヴァイオリン奏者の石田朋也先生が奥様と一緒に、アズール・ギター教室の金山駅前教室(名古屋市中区)にいらっしゃいました。
ヴァイオリンとギターの重奏練習
お互い2015年のレッスンが終わったので、ヴァイオリンとギターの重奏を練習するためです。いつもと様子が違うのは、石田先生がヴァイオリンだけではなくクラシックギターも携えて来られたこと。ヴァイオリン奏者がなぜギターを?
石田先生はアコギがお好きでコレクションはかなりのレベルですが、もともとクラシックギターはお持ちではなかった。
でも、当ギター教室の発表会でのゲスト演奏をきっかけにクラシックギターに興味を持たれたそう。9月に入手されたものはすでに見せていただいたけど、さらに音楽的な音で気に入ったギターを見つけたとのこと。今月に買い替えされたギターをお持ちいただき、僕のものと合わせて試奏会をしてみました。
ずらりと教室に並んだのは、フランス製、ドイツ製、スペイン製、日本製のクラシックギターで、すべて個人製作家の手によるもの。弾き比べてみると、各国の言葉に違いがあるのと同じように、ギターの音にもお国柄が表れていてるように感じました。
なんとも贅沢な光景…って、気分が盛り上がりすぎて写真を撮り忘れました。ゴメンナサイ。
ギターでヨーロッパ周遊?
せっかくたくさんのギターが集まったので、パガニーニ『ギターとヴァイオリンのためのソナタコンチェルタータ』の重奏でも、順番にギターを持ち変えて弾いてみました。
同じ曲、同じヴァイオリンなのに弾き比べてみると、
スペイン製のギターで弾くと明るくて気分が乗ってくるので、テンポが速い方が心地いい!…って走り気味に。テンポキープしないと。
フランス製のギターで弦に力をしっかりかけて弾くと音が聴き取りにくくて雰囲気が出ない。柔らかなタッチで音を少し長めに弾いてみると、ヴァイオリンとギターがそれぞれ独立して聴こえつつ、協調している感じになった。
ドイツ製のギターはグランドピアノのように力強いけど、パガニーニの曲には雰囲気が合わないかな。重厚で音圧が凄いのでヴァイオリンの音に対抗している感じ…調和が大切です。
弾き比べてみて、使用する楽器によって弾き方を変える必要があることがよく分かったのは貴重な経験です。また、ギターが変わるだけでヴァイオリンの音も変わって聴こえるのは不思議でした。
生徒さんたちにも”ギターの違いで、演奏が違ってくる”ということを聴いてもらいたいし、”ギターによって演奏法を変える必要がある”ということも体験してもらいたいな。
今回も大変よい勉強になりました。石田先生、遠方よりお越しいただきありがとうございました。