縁あって貴重なギターの名器をしばらくの間、お借りすることができました。
スペイン製のクラシックギターでエルナンデス・イ・アグアド。エルナンデスとアグアドという二人の職人さんが1960年に製作したもので、クラシックギターとしてはヴィンテージとも呼べる特別なものです。
低音弦をそっと弾いただけでも「グワ~~ン」と響く。その音の厚みと圧倒的な音量は、今までに経験したギターを凌駕する勢い。
『弾けば弾くほど、もっと弾きたくなる』、そんなギターでした。
このギターでは現代の曲よりも、古典やスペインの曲を弾くのが楽しい。手が痛くなってきても練習が止まりません!
世界的な名器と呼ばれる高いレベルの製作技術と、製作されてからの54年という年月の重みを感じました。
蛇足ですが、テレビ番組『開運なんでも鑑定団』に同じ製作家のギターが登場していました。
その驚きの鑑定結果は?
ああ…。盗難や破損があってはいけないので、怖くて返却するまでネットに記事を上げられなかったよ。
名残惜しいですが、約束の日が来たのでご返却しました。ご厚意により、世界的な名器を弾く良い経験をさせていただけて感謝です。