鳴海教室(名古屋市緑区)で生徒さんのために用意しているレッスン用ギターは、何と1966年製!クラシックギターが大ブームだった時代のもので、僕よりも年上なんですよ。
49歳のクラシックギター
このギターがアズール・ギター教室にやって来たのは15年ほど前。
ギターをグレードアップした生徒さんから『今まで弾いていたギターを眠らせると可哀相だから、レッスンで活用してください!』と頂いたもの。
製作者の中出六太郎(Rokutaro Nakade)は日本ギター界の草分け的存在のひとりで、兄の阪蔵もギター製作者、息子の昌広はマンドリンの製作者など、楽器製作の一族なんです。
そういえば、この生徒さんがグレードアップで購入したのも中出阪蔵の息子さん、中出敏彦のクラシックギターでした。
一般的なギターよりも軽くて、表面板がしっかりと振動してカラッとしているのに豊かな音が出る。『まだまだ若造には負けないよ』というような深みのある音色です。
しっかりとした作りで今まで問題なく使えていたけれど、ついに糸巻きのギアがすり減って動作がカクカクに。しかもギアを固定しているネジが1本、いつの間にか行方不明になってしまったし…。
経年変化で金属部分はくすんだ色になり、プラスチックのローラーはヒビ割れて弦を弾くとジ~ジ~ッと振動する。このままでは弾けないので手当てしてあげないと。
ただ、クラシックギターの糸巻きと言えば片側3連のものが一般的だけど、これに付いているのは各弦が独立した珍しいタイプのもの。初めて見たなぁ。
ということで探し回って、何とか交換部品が見つけました。
同じようにパーツを探している方がいるかもしれないので、参考までに型番を載せておきますね。
キクタニの GM-GP
新品の糸巻きに取り替え、キレイに掃除してピッカピカ。チューニングもスムーズになって快適に。やはり楽器のメンテナンスは大切です。
素人修理なので以前のネジ穴を埋めずに、そのままにしてしまいましたが…。
これからもレッスンで活躍してね!