今回の年末年始はギター教室の休講日が長かったから、基礎練習や練習曲を普段より多めに取り入れていました。
そのおかげで、今週のレッスンや演奏の調子が良いぞ。やっぱり基礎力は大切だ。
ソルの練習曲がマイブームに
現在4人の生徒さんが「セゴビア編 ソルの20の練習曲」を進めているから、連休中に再チェックを兼ねて僕も弾いてみました。
やっぱりセゴビアの意図を考えながら、そのままの運指で弾くのは面白い!さすが、何度弾いても得るものがあります。
ソル:24の練習曲[イエペス校訂]
そうすると気になってきたのが、巨匠イエペスが選曲・校訂したソルの練習曲集。さっそく書庫から楽譜とCDを出してきました。
イエペスの運指は独特だけど、よく考えられていて合理的だし、その通り弾くことで音楽観が伝わってきます。しかも、セゴビアの運指とは多くの部分が異なっているから、比較することでさらに勉強になるんです。
ちなみにイエペスのCDは1967年の録音で、10弦ギターで演奏しています。
ナルシソ・イエペスって?
ナルシソ・イエペス(Narciso Yepes)といえば、映画『禁じられた遊び』のテーマを演奏したことで、ギター愛好家以外にも広く知られています。
クラシックギターの超有名曲と言えば「禁じられた遊び」がすぐに出てくる…はずだけど、最近、数人の10代の生徒さんに「この曲、知らないです」って言われてしまったよ(泣)
1997年に69歳で亡くなったときは、現代ギター誌で特集が組まれたくらい有名なんだけど。
イエペスが亡くなる数年前、電気文化会館(名古屋市中区)でコンサートを聴いたのは良い思い出です。
その頃すでに病に侵されていて、ステージの真ん中まで歩くのも大変そうだったけど、演奏が始まったらもの凄い存在感で引き込まれました。
Op.6-11(ソル)
僕がこの中で一番好きな曲は、Op.6-11。ホ短調でギターが良く響くし、メロディーも美しい。
イエペス編ではNo.15、セゴビア編にはNo.17として掲載されています。
両方ともソルの初版に手が加えられていて若干の音が変更されているけど、それもナカナカ良い感じになっています。
1997年の現代ギターにイエペスの練習曲集についての特集もあったから、併せて読んでみよっと。
まとめ
巨匠が付けた運指をたどることで音楽観を知るのは、とても面白い。
セゴビア編のソルが終わったら、こちらも挑戦してみてください。
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