今回のギター探しは『1995年以前のLarrivee』に絞っていたので、当然だけど中古での購入。
ギターは同じ品番の新品でも、1本いっぽんの音や弾き易さが大きく違う。家電のように『同じ品番なら、同じ性能で安心』ではないんです。それが中古のギターとなると、それまでの使用状況や保管状態などで個体差が出るので、良いものを選ぶのがより難しくなります。
例えば、今回購入したLarriveeのOM-10にも問題がありました。
以前のオーナーが、3弦の弦高が低くなったのをキチンと修理せず、ナットに紙を挟んで弾いていたのです。ああ、恐ろしや恐ろしや。紙が入っている状態だと音が詰まってしまいキレイな音が出ません。でも、紙を外したら3弦がビビってしまう。
やはり中古は手間がかかる。僕は最初からパーツ交換する予定で購入したので、特に大きな問題ではないけど。
ただいま親しくしているギター製作家のところに入院中。リペア(調整)を終えて帰ってくるのが楽しみです。
【豆知識】
アコギのナット(白い部品)はメーカー製のギターの場合、接着剤で固定してあることが多いです。
しかも剥がすと大抵は接着剤でゴテゴテ。これでは弦の振動がギターに上手く伝達できない。きれいに接着剤を取り除いて押弦しやすくなるように作り直した方が良いです。
ギターのことを良く知る友人たちも、新品のギターをそのままの状態ではなく『自分仕様』に調整してもらってから弾いています。自分で調整する方もあるようですが、僕はその道のプロにお願いしています。
プロが手を入れると、弾き易さや音色が大きく変わるので驚きます!
生徒さんの中には、自分のギターが弾きにくかったり、音の出にくいことに気づかずに使っている方があり、『教室のレッスン用ギターは弾き易いですね!』なんて言われると、家ではどんなギターで弾いているのかと心配になります。
弾きにくければ調整に出すのも良いし、上手く探せば高価でなくても弾く楽しさを教えてくれるギターに出会えます。
ただし、宝くじを買うように偶然良いギターに当たるのを期待するのではなく、弾き易くて音の良いものを見つけてくださいね。
ギター選びに迷ったらご相談ください…必ず購入前に!
※ご相談は、受講中の生徒さんからのみお受けしています。