来月に予定しているコンサートホールでの動画撮影のため、扶桑町にある石田先生のレッスン場にお邪魔して合奏の練習をしてきました。
ちなみにコンサートホールでの動画撮影は公開形式だけど、会場は名古屋ではなく横浜市のホールなんです。生徒さんたち…遠くてゴメンナサイ。
さて練習は
練習開始は19時半から。僕のギター教室は休講日だったけど、石田先生はこの日、朝10時からずっとレッスン…お疲れ様です。
録画に慣れるための、ビデオカメラで録画しながらの練習だったのでドキドキ。また客観的に聴いてもらうため、東京から奥様もいらしていたのでさらにドキドキ…耳が良い方なのです。
ブラジル風バッハ5番~アリア
まず、ヴィラ=ロボス作曲の『ブラジル風バッハ5番~アリア』から練習。僕が好きな曲なのでリクエストしたもの…弾けて嬉しい!
美しいメロディーのゆったりした曲に聞こえるけど、演奏する側は結構忙しいんです。拍子が小節ごとに変わっていくなかで、ソプラノ歌手の歌い方やブレスを意識して弾く石田先生のヴァイオリンは聞き応えがあった。
同じヴァイオリンを使っても、弓を変えるだけで雰囲気がコロッと変わるのは驚きです。ギターも右手の爪の調整やタッチで音が変わるのと同じだ。
僕は今年入手したクラシックギターで伴奏。弾いている僕としては『ギターの音が小さすぎないか?』と不安になったけど、客観的に聴いている方や石田先生からは『しっかりと聴こえるので大丈夫』という反応。ヴァイオリンの音色と調和していて心地良いようで安心した。
実験的に石田先生のドミンゴ・エステソをお借りして伴奏してみたら、弾いている僕にはギターの音がしっかり聴こえるけど、周りの反応は『ヴァイオリンとは調和していない』とのこと。確かにこのギターだと、自分の音ばかりを聴いて弾いてしまう。
使うギターによって、ヴァイオリンの音まで聴こえ方が変わるのは何度か経験していたけど、弾き手と聴き手で評価がまったく違うのは新しい発見だった。
Hobo's blues
続いては、ポール・サイモン&ステファン・グラッペリの演奏で有名な『Hobo's blues』。
スルスルと滑るように流れるヴァイオリンの旋律にノセられ、僕はアコースティックギターをストロークでリズムを刻む。ジャンゴっぽい伴奏の速い曲だ。
低音中心にガシガシ弾こうとミディアムゲージの弦を張っていったので、素早い動きがしにくい…。無理するんじゃなかった~っ、次回はライトゲージを張っていこう。
クラシックギターの弾き比べ
練習の合間に、石田先生が今月に入手されたという、スペイン製のオールドギター【ドミンゴ・エステソ】を弾かせていただいた。
1929年製というから、87才の年代物だ。楽器店でしっかりと調整したり、ご自身でもボディー内の埃を取ってオールド特有の臭いをとばすなど、手がかかったそう。
トーレスタイプで弦長が635mm。ボディーも小さめだったので、標準サイズに比べると左手が楽だ。ただ、サイズは小さくても太い低音が出るし、年代を経たからこそ出せる柔らかい音色にうっとり。ソルやタレガの曲にピッタリのギターでした。
小柄な女性などには、このくらいのサイズのクラシックギターの方が適正に思えます。
また長居を
石田先生にも僕のギターを弾いていただいたり、その後また合奏したり。『音楽やギターって楽しい!』っていう時間を過ごし、またもや夜遅くまで長居をしてしまいました。
朝からのレッスンでお疲れの後にお付き合いいただき、ありがとうございました。