サバレス社のカンティーガ(Cantiga)というクラシックギター弦を2010年の発売以来すっと気に入って使ってきました。
そのカンティーガに上位モデルのカンティーガ・プレミアム(Cantiga PREMIUM)が発売されたのでさっそく試してみました。
最近、プレミアムって付くロールケーキや薬などたくさん見かけるけど、まさか弦までプレミアムが出てくるとは。
カンティーガの通常版とプレミアム
パッケージに金の箔押しが入ってプレミアム感があります。まあ、音には関係ないけど…高級感は嬉しい!
左)従来のカンティーガ 【510AR】
高音弦は「アリアンス」
低音弦は「カンティーガ」
右)新製品のカンティーガ プレミアム【510ARP】
高音弦は「アリアンス」なので今までと同じ。
低音弦の「カンティーガ プレミアム」が新製品で、外側のワイヤーに全く新しい素材を使用しています。
- メーカー:SAVAREZ(サバレス)
- 高音弦:ALLIANCE(アリアンス)
- 低音弦:Cantiga PREMIUM(カンティーガ プレミアム)
- テンション:ノーマル
- 生産国:フランス
使用感
アリアンス カンティーガ ノーマルテンション【510ARP】
高音弦
カンティーガ弦は低音弦(4弦・5弦・6弦)だけの設定なので、他シリーズの高音弦を組み合わせててセットになっています。
このセットの高音弦はアリアンス(ALLIANCE)。ナイロン弦ではなく、フロロカーボンという素材を使用したカーボン弦で、立ち上がりの良いクリアな音色が気に入っています。
ナイロン弦と違って水に強いので、汗・湿度などで変化を受けないからチューニングの安定性も良いんです。
ただ、2週間くらい使うと右指が当たる部分に傷が目立ってきて、透明なガラスがすりガラスになったようなザラザラな感じになります。
そういう状態になると雑音が出るし、指(爪)が引っかかる感じがするから交換しています。
低音弦
通常のカンティーガの音は気に入っていたけど、素材が弱いみたいで使えるのは1ヶ月が限界だった。
フレットに当たる部分が擦れて摩耗が目に見えて分かるし、劣化に合わせて響かなくなり、1ヶ月で完全にヘロヘロになってしまいます。
でも、このプレミアム弦は2ヶ月ほど使ってみたけど、外見上の傷みはそれほどひどくない。通常のカンティーガよりも張りのある音としっかりとした弾き心地で良く響きます。しかも低音に重みが増したのは嬉しい!
ただ1ヶ月も経つと音に輝きがなくなってきて、かなり響きにくくなってきます。
まとめ
サバレス・カンティーガの低音弦は、音は好きだけど素材が弱くて耐久性が気になってた。
でも、プレミアム弦になって耐久性が向上して音に重みが増したから、ドイツ製のクラシックギターには当分この弦を使います。
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