生徒さんから『おすすめのクラシックギター弦を教えて欲しい』とよく質問されるけど、答えるのは意外と難しいんです。
ギターとの相性や演奏者の好みがあるから『好きなものを使ってください』というのが正直なところだけど、生徒さんは選べないから質問している訳だし。
ということで、僕が普段使っている弦やレビューをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
迷ったら定番弦を
AUGUSTINE(オーガスチン) REGAL / RED SET
クラシックギターの弦が羊の腸から作るガット弦からナイロン弦に変わったのは戦後。そのギター用ナイロン弦を製品化した元祖がオーガスチン社です。
オーガスチンのオーソドックスな音色は、クラシックギター弦の定番と言えます。

オーガスチンはBlack(ライト)・Red(ミディアム)・Blue(ハイ)が基本だけど、高音弦に音程の良くないものが見受けられるので、僕はREGAL/RED セットを使っています。
- メーカー:AUGUSTINE(オーガスチン)
- 低音弦:定番のRed
- 高音弦:音程の良いリーガル
- 生産国:アメリカ
高音弦は艶っぽく、低音弦は太くて力強い。ナイロン弦の暖かみのある音が好きな方にオススメです。
ただ、高音弦は爪で傷が付きやすいから、よく弾く方は右指の当たる部分がギザギザになりやすいです。
人気のフロロカーボン弦
SAVAREZ(サバレス)ALLIANCE / Cantiga PREMIU
サバレスは自社製品を組み合わせたセットが多く、これも2つのシリーズを組み合わせた人気セット弦です。

- メーカー:SAVAREZ(サバレス)
- 高音弦:アリアンス
- 低音弦:カンティーガ・プレミアム
- テンション:ノーマル
- 生産国:フランス
アリアンス(高音弦)
フロロカーボン弦と言えば代表的なのが、この弦。ナイロン弦に変わる新しい素材として注目されています。
一般的な弦より細くて張りが強いためか、ナイロン弦よりもハッキリと力強くてキレがある聴き取りやすい音がします。
カンティーガ・プレミアム(低音弦)
カンティーガで使用している芯線に、全く新しい合金で作られたワイヤーをワウンド。カンティーガ弦よりも耐久性があって、重厚で輝きのある低音が気に入っています。
La Bella(ラベラ) Vivace ミディアムゲージ
ラベラは日本ではマイナーな弦メーカーだけど、使ってみたら良い感じ。
『21世紀のカーボン高音弦、ダイナミックでバランスの取れた低音弦』というキャッチフレーズだけあって、柔らかな感触なのにハッキリとした音を持ち合わせるセットです。

- メーカー:La Bella(ラベラ)
- シリーズ: Vivace(ヴィヴァーチェ)
- テンション:ミディアム
- 生産国:アメリカ
高音弦
フロロカーボン弦は張りが強く、ハイポジションがカンカンとした音になりがち。でも、この弦は音の太さや柔らかがあってナイロン弦とフロロカーボン弦の中間のような音が出ます。右指への吸い付き感が良くて弦を捉えやすいから弾きやすい。
低音弦
高音弦と完璧なバランスとなる様に設計されたという低音弦は、太くて豊かな落ち着きのある音。張りがそれほど強くないせいか、ギターのボディが良く響きます。
弦に関するよくある質問
オススメのゲージは?
まず最初はノーマルテンションやミディアムテンションを使って、様子を見てください。
もっと太い音が好みなら、張りの強いハイテンションを試してみましょう。
左手が押さえ辛い方には…
張りの緩い弦を使うと、左手の負担が減って押さえやすくなります。例えば…
オーガスチンのライトテンション
プロアルテのライトテンション
まとめ
ギターを買い替えるとそれなりに費用がかかるけど、弦は消耗品だから交換ごとに銘柄を変えても余分な費用はかからない。しかも、けっこう音が変化して面白いです。
自分のギターであれこれ試して、相性の良いお気に入りを見つけてくださいね!
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