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【弦レビュー】Knobloch(ノブロック)300ADC ミディアムテンション

2022年2月7日

東京のクラシックギター専門店に行ったとき、柔らかめのフロロカーボン弦はありますか?と尋ねて紹介された弦を張ってみました。

Knobloch(ノブロック)300ADC

ノブロックって?

初めて耳にする弦メーカーで、日本では取り扱っている楽器店がほぼない珍しいもの。

1971年にドイツのJiri Knoblochが設計して作り上げた弦で、2009年からはギタリストのGilles Bauduが引き継いでスペインで製造されています。

日本では無名のメーカーだけど、作曲家として有名なレオ・ブローウェルの生誕80周年モデルや、演奏家のアサド兄弟のシグネイチャー弦を発売しているところをみると期待が持てます。

ノブロック 300ADC
  • メーカー:Knobloch(ノブロック)
  • シリーズ: ACTIVES CX(アクティブ / カーボン弦)
  • テンション:ミディアム
  • 生産国:スペイン

弦のレビュー

高音弦

フロロカーボン弦は張りが強くてハイポジションがカンカンとした音になりがちだけど、これは柔らかさがありつつ太く艶のある音がします。
張りが緩くても音量は十分あるし、しなやかでとても弾きやすい。しかもチューニングの安定が早いから助かります。

低音弦

テンションの柔らかさの効果かギターのボディーがブワ~ッと豊かに響いて、弾いていて音に包まれる感じになって心地良いです。
柔らかいながら太くてクリアーな音色で、聴き取りやすくて味のある音がします。

弦のテンション(張り)比較

クラシックギター弦の売れ筋、【サバレスのフロロカーボン弦】や【ダダリオのナイロン弦】と比較してみると、かなり張りが緩いです。
※単位はポンド

 Knobloch Actives CX
Medium
knobloch Actives CX
Savarez 510ARP
Medium
Savarez 510ARP Medium
D'Addario EJ45
Normal
blank
E/1st13.4917.4416.23
B/2nd11.5913.0212.04
G/3rd11.8312.8011.88
D/4th11.7415.8915.62
A/5th11.9414.3515.89
E/6th13.2714.5714.19

【補足】使っていくと、だんだんと1弦の張りが強くなってきて響きにくくなってきます。高音弦にしなやかさがなくなってきたら交換時期かな。

機能的なパッケージ

6本の弦が1つに束ねられた状態で、密閉した袋に入っています。

ノブロック弦のパッケージ

『どうやって各弦を見分けるのかな?』と思っていたら、5弦と2弦の端が赤でマーキングしてあった。これなら残りの弦は太さで容易に判別できます。

knobloch弦の見分け方

なぜか端が硬い

低音弦の端っこがループしていて、他の弦では経験がないくらい硬い。そのまま張ろうと何度か試したけど糸巻の穴を通らないから、端を切り落として取り付けました。

knobloch弦の端は硬い

まとめ

いつも弦は通販で入手しているけど、実店舗での買い物は出会いがあって良いものですね。人との会話や生の情報は貴重です。

テンションが緩いからギターを弾くのが楽だし、力をかけなくても響くから爪が削れにくいのがメリット。とても気に入りました。

本国のホームページを見ると、この弦には【ミディアム】から【スーパーハイ】まで5種類のテンションが載っている。『ミディアム テンション』と言っても他のメーカーのものよりも緩いから、もう少しテンションの強い『ミディアム ハイ テンション』を試したい。

そう思って日本の楽器店のホームページを調べたら、ミディアムしか販売されていませんでした…ああ。

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