6年前からアズール・ギター教室に通われている70代の生徒さんから、『中日新聞に私の文章が載りますよ。先生のことも書いたからから』とお聞きしていたので、掲載される日を楽しみにしていました。
声に張りがあって、ギターを弾く以外にも、文章を書いたり山登りに出かけたりと元気で多趣味な方です。20歳ほど年下の僕よりもアクティブかも。
ギター教室の出来事が、中日新聞に載った!
ギターを習い始められたきっかけはフォークソングの伴奏を弾くことだったけど、継続しているうちにソロギターまで弾けるようになったのはスゴイ。
投稿された内容は先にお聞きしていたけど、やはり「新聞」という公の形になった状態で読むとドキドキだ。どんな内容か気になります?
ぜひ皆さんにも読んでもらいたい!
ご本人にご快諾をいただいたので、以下にその文章を掲載します。
私だけの「カノン」
まだ50歳代だった時、職場の先輩の葬儀に参列すると、告別式で聞き覚えのあるクラシックの曲が流れた。そのことが気になり、遺族の方に尋ねると、生前に故人から「大好きだった曲を流してほしい」と頼まれていたことを知った。
そのことに感動したし、自分が旅立つ時も同じように大好きな曲が流れたらいいな、と思った。そんな私も、独り身で後期高齢者まであとわずか。もしもの時に備えて、大好きなパッヘルベルの「カノン」のCDを買ってきて、気心の知れた姪っ子に手渡した。すると「おじさん、今、フォークギター教室に通ってるんだから、自分で弾いたのを録音して、告別式で流したら」と提案された。
「なるほど」と思い直し、早速、教室の先生に相談したところ、「頑張ってやりましょう!」と返ってきた。そして、1年近くレッスンに励むことになった。コード程度しか弾けない私は、なかなか上達せず、途中で何回も諦めかけた。先生のやる気を引き出す指導もあり、6月末に何とか録音までたどり着くことができた。
改めて自分の演奏を聴くと、おぼつかない弾き方ではあるが 「私だけのカノン」が出来上がった。今回は、小さな挑戦ではあったが、改めてチャレンジすることの大切さを実感した。
僕の口癖
生徒さんから『先生は「頑張りましょう!」が口癖だ』って言われて…自分では気づいてなかったよ(笑)
「頑張る」と言っても、「むやみやたら、がむしゃらに」ということではなく、「多少苦労してでも、挑戦したら出来ることだから、しましょう」というニュアンスで使っています。
そういえば、元々マイナス思考だった僕も、ギターを始めてから「出来た」ということの積み重ねが嬉しくて、どんどんプラス思考に変わっていったことを思い出しました。
まとめ
生徒さんが、ギターを習うことで新しい世界に挑戦できたのは嬉しいこと。挑戦することに年齢は関係ないですね!
しかも無事に演奏の録音を準備できて良かった。
このことを新聞で読んだお友達からは、『その演奏を聴いてみたいけど、なるべく遅くに!』って言われたらしい。人柄の良い方だから、お友達も優しいんですね。
僕も自分のことが客観的に文章になるという、貴重な経験ができて嬉しい。これからもドンドン、ギターを弾きましょう!