70代、80代の方から『若いころにギターを弾いていたが、また始めたい』との問い合わせを数多くいただいています。
クラシックギターがブームだった頃の方からは、禁じられた遊び、映画音楽、古賀政男、演歌などのレッスンをリクエストされることが多く、今日も古賀政男の『湯の町エレジー』をレッスンしました。
『弾きやすい、古賀政男の楽譜を教えて欲しい』と質問されたので、オススメの楽譜をご紹介します。
教則本と楽譜
ギター基礎練習 古賀30日間独習(改訂版)
50年くらい前に出版されたもので、『影を慕いて』『酒は涙か溜息か』などのヒット曲の作曲者として知られる古賀政男が書いたギター教則本です。
本屋でこの表紙を見たら懐かしくなって、またギターが弾きたくなったという生徒さんがいらっしゃいます。巻末に掲載されている悲しい酒、湯の町エレジーが弾けるようになるのが目標だとか。
ソロギター(ギター独奏)の曲集
ギターでつまびく 古賀政男110名曲集(我が心の歌)生誕100年記念
「古賀政男の曲をギターで弾きたいから、弾きやすい楽譜を」と尋ねられると、この楽譜集をオススメしています。
無理な運指が少なく弾きやすい楽譜だけど五線譜のみで、タブ譜は付いていません。
ギターソロのための 古賀メロディー作品集(改訂新版) TAB譜付き
クラシックギター系の現代ギター社から出版されていて、編曲は古賀政男の弟子アントニオ古賀。
五線譜だけではなくタブ譜が欲しいという方には、こちらがおすすめです。
昭和歌謡 独奏ギター名曲選~影を慕いて~
古賀政男だけではなく、昭和歌謡全般がお好きな方にオススメの楽譜集です。弾き易いアレンジで、五線譜とタブ譜、歌詞が表記されていて、文字が大きくて見やすいと好評です。
楽譜の難しいところには演奏アドバイスが付いていて、曲や歌手についての解説もじゅうじつしているから使いやすいです。
CD
決定盤 古賀政男 心のギター
CDを聴くのも楽しいですね。Amazonでサンプルが聴けますよ。
録音のススメ
生徒さんたちから「楽譜だとリズムが分かりにくいから、模範演奏を録音してほしい」と要望されることが増えています。
その生徒さんの弾けるレベルに合わせて、ゆっくりとした演奏を録音すると「分かりやすくて、自宅でも安心して練習できる!」とものすごく喜ばれます。おかげで僕のレパートリーも増えました。
年配の生徒さんは熱心な方が多く、楽譜が見にくいなら拡大コピーし、楽譜を読むのが苦手なら仮名を振ったり。出来ないことを言い訳するのではなく、工夫して乗り切る姿勢には学ぶところがあります。皆さん熱心なので嬉しいです。