個人的なこと

通販でギターを買ってみたら…

2015年4月5日

ある高名なギター製作家のインタビュー記事の中に「若い頃、ギターに対して『やってはいけない』と世間で言われていることをたくさん試した」という言葉があった。

『ギターに水をかけてはいけない』と聞けば水をかけ、
『直射日光に長時間当ててはいけない』と聞けば日光にさらす。

そうやって自分でたくさんのことを試して研究し、ギター製作に生かしたのだとか。

なるほど。

今回は僕が生徒さんに『やってはいけない』と言っていることを試してみました。(良い子は真似しないでね!)

 

嵐の前触れ?

昨年の秋、アズール・ギター教室では『教室移転』『新規教室の開講』『改装工事』などが重なって大忙しだった。

契約や打ち合わせ、片づけ、備品調達など、レッスンの合間に雑用が重なって目が回る。なぜこの忙しい時期にあれこれ同時に起きるんだ…っていうこと、ありますよね。

 

ギターを通販で購入

そんな忙しい最中、レッスン用ギターが1本足りないことが判明。ああ…もうすぐ開講日なのに。

ギター選びは大好きなことだし、むしろ生徒さんたちには『ギター選びは難しいから、弾いて納得してから買うように』と常日頃から言っているのに、油断しました。

教室で使用しているギターの中に『この値段で、こんな音が出るんですか!』と生徒さんから言われるくらい当たりのものがある。もちろん値段の枠は越えられないけど、僕がたくさん弾いた中から自信を持って選んだもの。

なのに、忙しさと備品の多くを通販で揃えたこともあって、それと同じメーカ同じ品番のギターをポチッと注文。いつもなら何本も弾いて当たりのギターが見つかるまで探すんだけど…。

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さっそく届いた!

注文の2日後に。『まあ、何と便利な世の中なんだろう』なんて浮かれていたのも束の間、段ボールを開けてチューニングすると、

んっ?

何だか音が薄っぺらくて線が細い。まっ…まあ最初だから鳴らないのかなぁ、なんて自分に言い聞かせながらしばらく弾いてみた。

次に、ジャラ~~ンという音を期待してコードを弾いてみると、

チャリ~ン

って、何とも頼りない弱々しい音。あらら…完全にハマった。大ハズレのギターだよ。でも『音がショボイから』って理由では返品できないしなぁ。

ギター反面教師!

これからギターを始めるという方がこのギターを買ってしまったら、『ギターはこんな音しか出ないのか』とガッカリするか、『ギターはこういうものなんだ』と信じてしまうんだろうな。

買ってしまったものは仕方がないので、サンプルとして教室に置いておきました。生徒さんたちのギター選びの参考に使えるかな。反面教師!

ギター選びをしたいときはお手伝い、アドバイスをしますのでご相談ください。

  • この記事を書いた人
アズール・ギター教室 代表

山口 直樹

アズール・ギター教室 代表

名古屋生まれの名古屋育ち。

1995年に「ギターの楽しさを多くの方に知ってもらいたい」と、4年間務めた一般企業を退職してアズール・ギター教室を設立。現在も名古屋市と知多市の5ヶ所の教室を運営中。

ギターを弾くことやレッスンが大好きで、楽器や関連グッズの探索はカレーと同じくらい大好物!