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【弦レビュー】プロアルテ EJ45LP

2018年8月16日

約2年前に入手したイタリア製クラシックギターに合う弦を探究中です。

弦を交換するたびにメーカーや種類を変えて試しているけど、まだピタっと合う弦が決まりません(泣)

EJ45LP

 

パッケージ、似てない?

今回使った弦は間違えて購入したものだ。通販で一般的なクラシックギター弦【EJ45】を注文したつもりだったけど、開梱してビックリ!3セットのパックを注文したつもりが1セットしか入ってない(泣)

パッケージをよく見たら品番の後ろに【LP】という文字が…。ネットで注文したから見間違えたみたい。ショック!

購入しようとした【EJ45-3D】

ダダリオEJ45

間違えて購入した【EJ45LP】

ダダリオEJ45LP

同じシリーズだからデザインが似ているのは仕方ない。注文した自分の責任なので、試しに使ってみることにしました。

 

ダダリオ プロアルテ EJ45LPとは

ギター弦でトップシェアを誇るD'Addario(ダダリオ)社の中で、音質はややブライトに位置しています。

ダダリオ クラシックギター 相関図

プロアルテ ライトリーポリッシュ コンポジットという名前から判断すると、『Composites弦を軽く磨いたもの』という印象だけど良く分からない。

メーカーの解説を見てみましょう。

Pro-Arté Composites

新開発の多繊維・鎖状のコア素材を使用することにより、通常のナイロンコアのものと比べ劇的に弦寿命・チューニング安定性を向上することに成功しました。また商品開発時には世界中のフラメンコプレイヤーからの意見を取り入れ、素早いアタックレスポンスを持ちつつも弾力のあるフィーリングを持っています。

Pro-Arté Lightly Polished Composites

Composite セット弦の低音弦にさらにダダリオ独自の研磨プロセスにより巻弦の表面を平らに加工されています。それにより光沢がある表面になり手触りも滑らかでフィンガーノイズを極限まで減らすことが出来る為レコーディングに最適です。
※3弦には通常のナイロン弦とComposite 弦の2種類が用意されています。

解説を読むと、すごく期待できます。価格は一般的なEJ45の2倍だし!

 

張ってみました!

パッケージを開封した時に嫌な予感が…。

この画像は張りたてのものなんだけど、低音弦が錆てるように見えませんか?もちろんそんなことはなく、通常の弦を磨いてあるのでメッキがかなり剥がれてるんです。見た目が微妙だ。

3弦は【通常のもの】と【コンポジット】の2種類が入っていたけど、せっかくなのでコンポジット弦を張ってみました。素材は茶色くカチカチで『これで音が響くのか?』と不安になってきたけど。

 

使用感

張りたて

低音弦

磨いてあるせいか、やや弾き込んだような鈍い音だ。メッキが剥がれていて見た目がムラになっているのが気になります。通常のギザギザ感がなくツルツルした感触で、左指が擦れた時の『キュッ』というノイズがしないのは良いところ。

何だかジャズギター用の『フラットワウンド弦』のよう。いやむしろ、フラットワウンド弦のように始めからギザギザが無いように製造すれば、磨いてメッキがなくなることもないような気がするけど…。

高音弦

やはり3弦が独特だ。ナイロン弦のようなボワッとした音ではなく、割とハッキリとした音。でも、もう少し響きが欲しいかな?これならカーボン弦の方が好きかも。

ちなみに2弦と1弦は通常のものと同じで、通常の3弦も入っています。

1週間後

始めから新品弦のギラギラ感がなかったけど、さらに音に落ち着きが出てきました。低音弦の擦れるキュっというノイズが出ないから不思議な感じがするけど、演奏する上では助かります。

こもった感じの音に違和感がなくなってきたけど、耳が慣れただけかも。

6週間後

くすんだ感じの音色が耳に馴染んできて『クラシックギターって、こんな音も良いかも』って思えてきました。くすんだ音のせいか、弦が劣化してきたかが良く分からない…良いのか悪いのか???

客観的に聴いてもらっても、『いつもとそれほど変わらないから、気にならない』ってコメントをもらったし。

でも、もっと張りのある瑞々しい音で弾きたいから、ついに弦交換することにしました。

 

まとめ

低音弦のノイズが少ないのはメリットだけど、低音がボヤっとしていて好みではなかったかな。まあ、間違えて買ったからこその実験でした。

ギターと弦は相性があるので、皆さんもいろいろな弦を自分のギターに張って、お気に入りを見つけてくださいね。

ダダリオの弦なら一般的なEJ45をオススメします。

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アズール・ギター教室 代表

山口 直樹

アズール・ギター教室 代表

名古屋生まれの名古屋育ち。

1995年に「ギターの楽しさを多くの方に知ってもらいたい」と、4年間務めた一般企業を退職してアズール・ギター教室を設立。現在も名古屋市と知多市の5ヶ所の教室を運営中。

ギターを弾くことやレッスンが大好きで、楽器や関連グッズの探索はカレーと同じくらい大好物!