ギター&便利グッズ情報

ギター選びは難しい~弾き比べをしました

2020年1月18日

新品のクラシックギターを弾き比べする機会がありました。ギター大好きだからウキウキだ!

同じ型番の2つのギター

同じ型番・価格で表面板が【左】松(スプルース)【右】杉(シダ―)があったので、せっかくだから両方弾いてみたよ。
杉(シダ―)はアコースティックギターではあまり使用されないけど、クラシックギターではポピュラーな材料です。

クラシックギター 630mm

 

ウキウキ気分で試奏開始!

杉(シダ―)

クラシックギター杉

チューニングを済ませ、解放弦から12フレットまで全弦をサーッと一通り弾いてみました。ふんわりと柔らかな音で良い感じだ。

そうそう、試奏する時は自分でチューニングするのがオススメ。ペグの巻き具合、ナットの状態など、チューニングするときに分かることがあるんです。

いくつかの曲を弾いてみたけど、音や状態は良好でした。

 

松(スプルース)

クラシックギター松

次に松(スプルース)を…とチューニングを始めたら、何だかヤバい雰囲気がする。見た目はすごくキレイなんだけどねぇ。ドキドキしながら弾いていくと、1弦・2弦のハイポジションがビビりまくりだし、音も良くない。ハズレ個体です。

もしこういう元の良くないギターを買ってしまったら、とても残念なことになります。弾きにくいし良い音が出ないから。ギターの持つ基本の音が悪ければ、いくら修理や調整をしても良いギターにはならないしね。

 

ギターの細部をチェックしてみよう!

サドル

弦が載ってる白い部品がサドルです。は1弦と2弦が極端に低い。これはビビるはずだ。

松(スプルース)

クラシックギター(松)のサドル

杉(シダ―)

クラシックギター(杉)のサドル

 

ナット

弦が載ってる白い部品がナットです。の方はナットが大きすぎて、指板から両端が飛び出てる!しかも高過ぎじゃない?

松(スプルース)

杉(シダ―)

 

生徒さんにも聴いてもらった

こんな機会は滅多にないから、タイミング良くレッスンに来た生徒さんたちにも2本を聴き比べてもらいました。

『同じ値段でも、音が全然違うんですね』とか『私なら気づかずに、不良品の方でも買ってしまうかも知れない』等のコメントをいただきました。

やっぱりギター選びって見つかしいですね。

 

まとめ

ホントは表面板の違いによる音の違いを比べたかったんだけど、【良品】と【不良品】っていう違いになってしまいました…残念。でも、良品を1本見つけられたから良かったかな。

補足ですが、杉が良くて松が悪いということではありませんよ。誤解がないように。

ギターを買うときに注意して欲しいのは、デザインや音などの好みで選ぶのは良いけど、不良品は絶対に選ばないということ。

皆さん、お気を付けください。

 

  • この記事を書いた人
アズール・ギター教室 代表

山口 直樹

アズール・ギター教室 代表

名古屋生まれの名古屋育ち。

1995年に「ギターの楽しさを多くの方に知ってもらいたい」と、4年間務めた一般企業を退職してアズール・ギター教室を設立。現在も名古屋市と知多市の5ヶ所の教室を運営中。

ギターを弾くことやレッスンが大好きで、楽器や関連グッズの探索はカレーと同じくらい大好物!