先のブログを読んだ生徒さんたちに『Larrivee って有名なメーカなんですか?』と尋ねられました。しかも皆さん、ブランド名が読めない…。名古屋の楽器店ではまず見かけることのないメーカーだから当然かも。
Larriveeとは?
カナダのギターメーカーで、ラリヴィー(もしくはラリビー)と読みます。創業者Jean Larrivee(ジャン・ラリヴィー)がギター製作を始めたのは1967年。クラシックギター製作からスタートし、1971年にアコースティックギターの製作を開始しました。
有名なアコースティックギターメーカーのMartin(マーティン)は1833年に創業なので、それと比べるとかなり新しいギターメーカーなんです。
Jean Larrivee氏は、まだ現役。
ギターの音の要、表面板の選定中。凄い量のストックですね。
Jean Larrivee Jr.は2代目です。
これはカナダのシトカ・スプルースという木を見ているところ。ギターの表面板にはこのくらい大きな木を使うんですよ。
Larrivee はギターメーカーでありながら多くのメーカーへの木材の供給者でもあるので、他のメーカより良質な木材を安価で使用できるようです。
なぜ、あえて中古のギターを買ったのか?
中古のギターを買うのには主に2つの理由があると思います。
1つ目は、『新品を買うよりも安いから』
2つ目は、『いまは製作していないから』
今回の理由は後者。もちろんLarrivee社でOM-10は現在も製作されているけど『デザイン』も『品質』も変わってしまっています。ギターオタのこだわりでゴメンナサイ。
今回入手したものはサウンドホール周りがクラシックギターのようなモザイクパターンになっているけど、この数年後にはボディー周りにあるような貝に仕様変更されます。『クラシックギター弾き』の僕としては、こちらのデザインの方が馴染めます。
またフィンガーボード(指板)のインレイも、現在のデザインよりこちらの方が好み。
最大にしてものすごく残念な仕様変更は、Lariveeの特徴であるヘッドのインレイ(貝の象嵌細工)が、現在では受注中止になっているのです。
僕のギターにはイーグルの頭部のインレイが入っています。
他にもLarrivee氏の奥さんWendyがデザインするインレイにはたくさんの種類があり、Lariveeの魅力の一つとなっています。
Larrivee氏はこれをフック(罠)と表現していましたが、まさに罠にかかってしまいました。
私のギターに張られているラベル。1982年~1995年ごろまでは天使が2人のデザインです。
1995年ごろからラベルのデザインが変わりました。少子化の影響(ウソ!)で天使が1人に。
長々と書きましたが、ようするに好きなのが古いものだったということ。ギターヲタ話が終わらなそうなので、この辺にしておきますね。
本当は品質についての違いの方が重要ですが、ブログに書くべきことではないので、興味のある生徒さんはレッスンの時にでも直接お尋ねくださいね。