クラシックギター教室

【無料楽譜と動画】パッヘルベルのカノンでギターの練習

2017年9月19日

【バッヘルベルのカノン】は誰もが知るクラシックの名曲で、ギターのレッスンでもよく取り上げています。小学生でも大人でも、知っている曲を弾けるというのは嬉しいようで、課題に出すと皆さんしっかりと練習してきてくれます。

 

カノンについて

さてカノンについてですが、いくつかのパートが同じ旋律を少しずらして奏でる形式のことで、簡単に説明すると『カエルの合唱』の輪唱と似ています。バッヘルベルのカノンの場合、【ヴァイオリン3台】と【チェロ・コントラバス・チェンバロのいずれか1台】の計4パートで構成されています。

たまにレッスンで『バッヘルベルのカノンを、ソロギターで弾きたい』という要望があるので、『ギター1本ではカノンになりませんよ』と説明するとキョトンとされます。『カエルの合唱の輪唱を、ソロギターで弾けないのと同じですよ』と付け加えると伝わりますが。

もちろん、そのことを知った上でソロギターで弾くのは面白いと思いますし、レッスンもしますよ。

 

練習方法の一例

レッスンはマンツーマンなので僕と生徒さんの2人でずらして弾くことがあるけど、それでも音の厚みや広がりを感じてくれるようです。結構楽しい!クラシックギター合奏でも今回の課題にしています。

楽譜はこちらにあります。著作権は切れているので無料で入手・印刷できます。

楽譜(ヴァイオリンの1st)

※【IMSLP】というサイトには、作曲者の死後50年経過したパブリックドメイン(著作権がなくなった状態)の楽譜が124,000曲も収蔵されています。

弾き方ですが、

  • 左手の正しいフォームの習得と、すべての左の4本の指をまんべんなく使うのが目的なので、2ポジションで解放弦は使わず弾いてください。
  • セーハは使わず、同じフレットでの弦移動は指定の指を押さえ変えてください。
  • 弦移動もあるから、右指の練習になります。
  • 聴いた曲の記憶に頼らず、目の前の楽譜を読んで、ゆっくり正確に弾きましょう。
  • 1弦ラより高い音は、1弦をポジション移動してください。

テンポは初回練習までに4分音符で30で弾けるようにしておいてください。分からないところや弾きにくいところがあれば、レッスンでご質問ください。

 

余談

金山駅前教室(名古屋市中区)でレッスンしている小学生の姉妹にも、この曲をレッスン中。僕も含めて3パートをずらして一緒に弾くと、なかなか面白い。

あとは低音パートがあれば…ということで、付き添いで来ているギターの弾けないお母さんを巻き込みました!

低音パートは、6弦をD(レ)に下げるとギターで弾けます。8つの音をゆっくりと繰り返し弾くだけなので、お母さんに即席でレッスン。

親子で一緒にギター演奏出来て嬉しそうでした。みんなギターを楽しみましょう!

  • この記事を書いた人
アズール・ギター教室 代表

山口 直樹

アズール・ギター教室 代表

名古屋生まれの名古屋育ち。

1995年に「ギターの楽しさを多くの方に知ってもらいたい」と、4年間務めた一般企業を退職してアズール・ギター教室を設立。現在も名古屋市と知多市の5ヶ所の教室を運営中。

ギターを弾くことやレッスンが大好きで、楽器や関連グッズの探索はカレーと同じくらい大好物!