ブローウェルが作曲した『シンプル・エチュード』のレッスンを生徒さんからリクエストされたので、ただいま楽譜のチェック中。
久しぶりに弾いてみたけど曲調が現代的で面白さがあって、それでいてタイトル通りシンプルで弾きやすい。1分程度の短い曲が20曲セットになった練習曲集です。
ブローウェル『シンプル・エチュード』
もう少しでカルカッシ作曲『25の練習曲 Op.60』が全曲終了する生徒さんのレッスンのこと。
通常なら次は『セゴビア編による ソルの20の練習曲』を課題にするところだけど、この生徒さんは近現代や、ポピュラー要素の入ったジャン=マリー・レーモンなどが大好きなよう。
古典期の、特にソルの練習曲は大切だけど『現代の曲に対応するなら、早めに現代の練習曲をやっておいても良いかな?』と思いつつ練習曲の候補をいくつか伝えたら、やっぱりブローウェルを選んできた!
Leo Brouwer : Estudios Sencillos 1-10 (études simples)
ブローウェルの『シンプル・エチュード』が、どんな曲か聴いてみてください。
ブローウェルって誰?
レオ・ブローウェル(Leo Brouwer 1939年 - )は、キューバの作曲家、ギタリストで指揮者です。
有名な曲は、福田進一に献呈された『HIKA(悲歌)』、ストラヴィンスキーの「春の祭典」に影響されて書いた『舞踏礼賛』などがあるけど、クラシックギターを弾く方には『11月のある日』が一番馴染みがあるかな。
楽譜のチェックを
うちの書庫には、福田進一氏のレッスンを間近で聴講した時にメモした楽譜があったので再チェック。う~ん、自分の字ながら汚くて読みにくいぞ(汗)
せっかくの機会なので、新たにキレイに書き直しました!これでレッスンの準備は万全だ。
楽譜をご紹介
ブローウェル:ギター作品集[ローラン校訂]
シンプル・エチュード第1~20番の他、マックス・エシック社から出版されていたブローウェルのギター作品が掲載されています。
僕は5曲づつピースで出版されていたものを使ったけど、それとほぼ同じ内容なので、ピース全4冊を購入するより安くてお得です。
ブローウェル:シンプル・エチュード[ジガンテ監修](CD付)
ヴィラ=ロボスの楽譜の校訂で知られる、フレデリック・ジガンテの解説(仏語、西語、英語)と模範演奏CDによるブローウェルのシンプル・エチュード1番~20番。
手稿譜や、これまでのマックス・エシック版、ナショナル・キューバン版を比較検討した、決定版です。
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