ギター&便利グッズ情報

エレキギターのリペアに行ってきました~弦のゲージ変更

2020年9月23日

いつも金山駅前教室(名古屋市中区)のレッスンで使用しているエレキギターは、20年くらい前にカスタムで製作してもらったもの。大切に弾いています。

カスタム製作のエレキギター

エレキギターの使用弦を変更

ここ数年はエリクサーOPTIWEBのLight(10-46)を使用してきたけど、チョーキングなどで弾きにくさを感じてきたので、今回から同じ弦のSuper Light(09-42)にゲージ(太さ)を変更することにしました。

 

使用弦のゲージ(太さ)変更

弦のゲージ変更は通常のエレキギターならそれほど問題にならないんだけど、僕のはブリッジにフロイドローズ(下の画像の弦を固定している部品)を使用しているから大変だ。

えっ?何が大変かって?

フロイドローズの弦交換

フロイドローズはチューニングの安定性が抜群に良いんだけど、構造上【弦の張力】と【スプリングの引っ張り力】の均衡でバランスをとってるから、張りの弱い弦に変更すると図3のようにスプリングの力に負けてバランスが崩れてしまうんです。

Floydroseのブリッジ構造

 

調整のためリペアショップに持ち込み

リペアショップでの作業は弦交換、裏のスプリングの調整、オクターブ調整くらいだからすぐに終わると思ってたけど……。

気の良い店員さんに『ネックを外しても良いですか?』と言われてこの通り。ギターがバラバラになっちゃったよ。

エレキギターがリペアでバラバラに

リペアマンさんとはお互いの好きな音楽や使用しているギター、学生時代のことなどをお喋りしながら作業は進んでいきます。

ピックガードのネジを外していくと、ご機嫌に喋っていたリペアマンさんが真剣な表情になって『このギターは木製ピックガードだから割れるかも…』って。慎重に開けていきます。

エレキギアt-のピックガードを開ける

初めて自分のエレキギターの中を見た。ポッドを繋ぐ配線が単線なのは珍しいそうだ。接点復活剤を塗布したらガリはなくなりました。

その他にも、あれこれ豆知識を教えてもらいながら作業は続きます。こうやって自然に勉強できるのが対面のメリットですね。ギターのレッスンも同じだ!

エレキギターのピックガード裏側

さらに今度は『フレットを磨いても良いですか?』と言われた。もちろん!お願いします。マスキングテープを貼ってピカールで磨いていきます。ピカールって仏壇屋のショーウィンドウで見たことあるくらいだなぁ。

軽く磨くだけでフレットがピカピカになっていくのは気持ちいい!ピンボケしてしまい、輝きがイマイチ伝わらないのが申し訳ないけど、左3本が輝いているの分かりますか?

フレットをピカピカに磨く

フレットがピカピカになったら思い出したよ。ボリュームとトーンのノブが錆とくすみで傷んでいたから、新品に交換してもらいました。ゴールドパーツがピカピカになった!

エレキギターのノブ交換

70分程かかって作業終了。採算が合うか心配なくらい丁寧なお仕事でした。ありがとうございました。

 

使用弦の紹介

新たに使用する弦はこちら。長持ちするコーティング弦でありながら手触りは自然で、パキーンと張りのある音も気に入っています。

  • この記事を書いた人
アズール・ギター教室 代表

山口 直樹

アズール・ギター教室 代表

名古屋生まれの名古屋育ち。

1995年に「ギターの楽しさを多くの方に知ってもらいたい」と、4年間務めた一般企業を退職してアズール・ギター教室を設立。現在も名古屋市と知多市の5ヶ所の教室を運営中。

ギターを弾くことやレッスンが大好きで、楽器や関連グッズの探索はカレーと同じくらい大好物!