いつも金山駅前教室(名古屋市中区)のレッスンで使用しているエレキギターは、20年くらい前にカスタムで製作してもらったもの。大切に弾いています。
エレキギターの使用弦を変更
ここ数年はエリクサーOPTIWEBのLight(10-46)を使用してきたけど、チョーキングなどで弾きにくさを感じてきたので、今回から同じ弦のSuper Light(09-42)にゲージ(太さ)を変更することにしました。
使用弦のゲージ(太さ)変更
弦のゲージ変更は通常のエレキギターならそれほど問題にならないんだけど、僕のはブリッジにフロイドローズ(下の画像の弦を固定している部品)を使用しているから大変だ。
えっ?何が大変かって?
フロイドローズはチューニングの安定性が抜群に良いんだけど、構造上【弦の張力】と【スプリングの引っ張り力】の均衡でバランスをとってるから、張りの弱い弦に変更すると図3のようにスプリングの力に負けてバランスが崩れてしまうんです。
調整のためリペアショップに持ち込み
リペアショップでの作業は弦交換、裏のスプリングの調整、オクターブ調整くらいだからすぐに終わると思ってたけど……。
気の良い店員さんに『ネックを外しても良いですか?』と言われてこの通り。ギターがバラバラになっちゃったよ。
リペアマンさんとはお互いの好きな音楽や使用しているギター、学生時代のことなどをお喋りしながら作業は進んでいきます。
ピックガードのネジを外していくと、ご機嫌に喋っていたリペアマンさんが真剣な表情になって『このギターは木製ピックガードだから割れるかも…』って。慎重に開けていきます。
初めて自分のエレキギターの中を見た。ポッドを繋ぐ配線が単線なのは珍しいそうだ。接点復活剤を塗布したらガリはなくなりました。
その他にも、あれこれ豆知識を教えてもらいながら作業は続きます。こうやって自然に勉強できるのが対面のメリットですね。ギターのレッスンも同じだ!
さらに今度は『フレットを磨いても良いですか?』と言われた。もちろん!お願いします。マスキングテープを貼ってピカールで磨いていきます。ピカールって仏壇屋のショーウィンドウで見たことあるくらいだなぁ。
軽く磨くだけでフレットがピカピカになっていくのは気持ちいい!ピンボケしてしまい、輝きがイマイチ伝わらないのが申し訳ないけど、左3本が輝いているの分かりますか?
フレットがピカピカになったら思い出したよ。ボリュームとトーンのノブが錆とくすみで傷んでいたから、新品に交換してもらいました。ゴールドパーツがピカピカになった!
70分程かかって作業終了。採算が合うか心配なくらい丁寧なお仕事でした。ありがとうございました。
使用弦の紹介
新たに使用する弦はこちら。長持ちするコーティング弦でありながら手触りは自然で、パキーンと張りのある音も気に入っています。