クラシックギターで映画音楽を弾く70代の生徒さんから、『ギターを壁に立て掛けておいたら倒れて、糸巻きが破損してしまった』と相談がありました。

クラシックギターの糸巻き交換
生徒さんのこと
この生徒さん。2013年から通っていただいているから、もう12年のお付き合いだ。
最近は脚を少し悪くされているけどリハビリをしながら、レッスンは楽しみだからと続けて通っていただいています。
『学生のときは、音楽の授業が苦手だった』なんて照れくさそうに言われながらも、コンスタントにギターを弾かれているから、レパートリーは増えています。
現在のお気に入りは、映画音楽の『鉄道員』だ。
ペグのシャフトがポキッと折れた
ギターが倒れたとき、3弦の白いつまみが床に当たったんだろう。シャフトが一部折れて短くなってしまったから、もうネジ止めはできません。

という訳で、新しい糸巻きを入手しました。もともと装着されているのものと同じ糸巻きが見つかったのは良かった。
糸巻きは型番によってネジ穴の位置が違うから、同じ品番のものだと交換作業が楽なんです。

糸巻き交換作業
通常ならプロのリペア工房に依頼するんだけど、預けている期間中にギターが弾けないから、僕に交換作業して欲しいと言われ…。
生徒さんとは長いお付き合いで信頼してもらっているし、僕は何度も交換した経験があるからお引き受けしました。

弦とヘッドに止めている4つのネジを外して、古い糸巻きを取り外します。

糸巻きは消耗品。低音側は壊れていないけど、せっかくの機会なので同じように新品に交換しました。
糸巻きは通常、セット売りしかしていないんです。
ジャジャーン、弦を張って完成です。キレイに出来上がって嬉しい。生徒さんも喜んでくれました。

まとめ
さすが新品の糸巻きは回転もスムーズで、チューニングがしやすくなりました。同じ型番のものに替えたから、見た目は変わらないけどピカピカしてるのは嬉しい。
糸巻きは消耗品。簡単に交換できる部品なので、調子が悪くなってきた場合も交換しましょう。
新しい糸巻きの付いたギターを、これからも楽しく弾いてくださいね。
使用した糸巻きはこちら
参考までに、今回使用した糸巻きをご紹介します。
ギター本体はAria(アリア)の弦長が短い630mmのクラシックギターです。