生徒さんから、バリオス作曲「ワルツ第3番」のレッスンをリクエストされたので、久しぶりに楽譜を再チェックしました。
『ワルツ 第3番』(バリオス)を弾こう!
パラグアイのアグスティン・バリオス(Agustín Barrios,1885-1944)が作曲した『ワルツ第3番(バリオス)』は好きな曲の一つだ。
生徒さんから『以前、発表会の講師演奏で弾きましたよね!』って言われたから調べたら、2013年の発表会のことだった。
12年前のことなのに、僕が演奏したことを覚えててもらえたのは嬉しい。ということで、レッスンするにあたって改めて練習をしたり、楽譜を再チェックしました。
ワルツ 第3番~演奏:ジョン・ウィリアムス
ショパンなどロマン派の影響を感じられる軽快なワルツです。まずはどんな曲か聴いてみてください。
バリオスを弾くための資料
バリオスの楽譜には「ストーヴァー版」と「ベニーテス版」という2種類の定番の楽譜があります。
なので僕がバリオスの曲を弾くときは、まずこの2種類を比較検討して、さらに他の楽譜を参考に自分のバージョンを作ります。
バリオスの楽譜(ストーヴァー版)
海外のプロが使用していることが多く、ベニーテス版より1年早く出版された楽譜集。全2冊で、「ワルツ 第3番」はVOL.2に掲載されています。
巻末には別バージョンの楽譜の資料が掲載されていて、それも試しながら弾いていくのも面白い。
あと、VOL.2にはバリオスの自演を収録したCDが付属していて、この「ワルツ 第3番」も収録されています。原盤が古いためかレコード針のパチパチという音がかなり大きく入ってるけど、その中を流れるバリオス本人の演奏を聴くのはまた楽しい。

バリオス・マンゴレ ギター作品集(ベニーテス版)
手に入れやすいのは、全音楽譜出版社から出版されている全4巻のベニーテス版だ。日本の出版社のものだからか楽譜の書き方に馴染みがあって読みやすいです。

どちらを入手すればいいの?
同じ曲でも運指や音に違いがあるから、比較検討するため両方あった方がいいです。
日本語のタイトルがある方がベニーテス版。

この曲は、僕はストヴァー版を主体に弾いています。イントロもこちらのほうが好みだし。

「ワルツ第3番」は、バリオス・マンゴレ ギター作品集(1)に掲載されています。
「ワルツ第3番」は、バリオス全集第2巻に掲載されています。
現代ギター「名曲演奏の手びき Part.VIII バリオスのすべて」
バリオスの生涯や作品、奏法解説や楽譜など貴重な情報が満載。
現代ギター 1993年12月臨時増刊(No.343)と古い本だけど、伝記や奏法解説など充実した内容なので、中古で見つけたらぜひ入手してください。

まとめ
生徒さんからリクエストされたおかげで、以前に弾いた時とはまた違う、現在の知識や技術、解釈を盛り込むことができました。やっぱり弾いていて楽しい曲だ。
やや難易度は高いけど、皆さんもぜひチャレンジしてみてくださいね。
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