新品のクラシックギターを弾き比べする機会がありました。ギター大好きだからウキウキだ!
同じ型番の2つのギター
同じ型番・価格で表面板が【左】松(スプルース)と【右】杉(シダ―)があったので、せっかくだから両方弾いてみたよ。
杉(シダ―)はアコースティックギターではあまり使用されないけど、クラシックギターではポピュラーな材料です。
ウキウキ気分で試奏開始!
杉(シダ―)
チューニングを済ませ、解放弦から12フレットまで全弦をサーッと一通り弾いてみました。ふんわりと柔らかな音で良い感じだ。
そうそう、試奏する時は自分でチューニングするのがオススメ。ペグの巻き具合、ナットの状態など、チューニングするときに分かることがあるんです。
いくつかの曲を弾いてみたけど、音や状態は良好でした。
松(スプルース)
次に松(スプルース)を…とチューニングを始めたら、何だかヤバい雰囲気がする。見た目はすごくキレイなんだけどねぇ。ドキドキしながら弾いていくと、1弦・2弦のハイポジションがビビりまくりだし、音も良くない。ハズレ個体です。
もしこういう元の良くないギターを買ってしまったら、とても残念なことになります。弾きにくいし良い音が出ないから。ギターの持つ基本の音が悪ければ、いくら修理や調整をしても良いギターにはならないしね。
ギターの細部をチェックしてみよう!
サドル
弦が載ってる白い部品がサドルです。松は1弦と2弦が極端に低い。これはビビるはずだ。
松(スプルース)
杉(シダ―)
ナット
弦が載ってる白い部品がナットです。松の方はナットが大きすぎて、指板から両端が飛び出てる!しかも高過ぎじゃない?
松(スプルース)
杉(シダ―)
生徒さんにも聴いてもらった
こんな機会は滅多にないから、タイミング良くレッスンに来た生徒さんたちにも2本を聴き比べてもらいました。
『同じ値段でも、音が全然違うんですね』とか『私なら気づかずに、不良品の方でも買ってしまうかも知れない』等のコメントをいただきました。
やっぱりギター選びって見つかしいですね。
まとめ
ホントは表面板の違いによる音の違いを比べたかったんだけど、【良品】と【不良品】っていう違いになってしまいました…残念。でも、良品を1本見つけられたから良かったかな。
補足ですが、杉が良くて松が悪いということではありませんよ。誤解がないように。
ギターを買うときに注意して欲しいのは、デザインや音などの好みで選ぶのは良いけど、不良品は絶対に選ばないということ。
皆さん、お気を付けください。